🇪🇸 スペイン料理入門:地方ごとに違う家庭の味

スペイン料理を作ってみたいときは、料理名と一緒に地方にも目を向けてみませんか。トマトをすりつけたパン、野菜の冷製スープ、肉と豆を合わせた米料理など、食卓への入り口はさまざまです。ここでは四つの地方に目を向け、料理の材料と作り方を紹介します。
オリーブオイルを手がかりに
スペイン政府観光局は、カタルーニャ料理で使う食材として、トマト、にんにく、オリーブオイルなどを挙げています。また、海沿いと山間部などでは料理や材料が異なると説明しています。同じ地方の中にも食の多様性があるのです。
この記事のトマトパン、ガスパチョ、サルモレホにも、オリーブオイルを使います。パンにかける、野菜やパンと一緒に撹拌するという使い方を、レシピで見比べてみましょう。材料の名前だけでなく、どの工程で加えるかにも注目すると、作る料理を選ぶ手がかりになります。

カタルーニャ:トマトとパンで始める
パ・アム・トゥマカット(トマトをすりつけたパン)は、カタルーニャを代表する料理の一つです。バルセロナ観光局は、田舎パンに半分に切ったトマトをこすりつけ、エクストラバージンオリーブオイルをかける食べ方を紹介しています。
当サイトのレシピでは、パンににんにくをこすりつけてから、完熟のトマトを使います。仕上げに油をかけ、好みで薄切りのハムをのせます。ハムの塩気を考慮して、塩を振るか省くかを決める手順です。まずはこの材料と工程を確かめ、パンとトマトを組み合わせる一皿を試してみてください。

アンダルシア:二つの冷製スープ
アンダルシアのガスパチョは、トマトなどを使う冷製スープです。スペイン政府観光局のレシピには、完熟トマト、緑のピーマン、にんにく、パン、オリーブオイル、シェリービネガーが登場します。材料を撹拌し、好みの濃さになるよう水を加える作り方です。
当サイトのリンク先では、これらにきゅうりも加えます。水に浸したパンの水気を絞り、野菜と一緒にミキサーにかけ、油を少しずつ注ぎます。シェリービネガーと塩で味を調え、こしてから冷やす手順です。参考資料と当サイトでは材料の組み合わせが少し違うため、作る際は一つのレシピの分量と工程を通して確認しましょう。
同じアンダルシアのサルモレホ(トマトとパンの冷製スープ)は、トマト、パン、オリーブオイル、にんにく、塩を合わせます。政府観光局もこの材料を示し、トマトを撹拌してこした後にパンなどを加える方法を紹介しています。刻んだゆで卵やハムを添える盛りつけは、政府観光局と当サイトの両方にあります。
二つのスープを試すなら、まず材料表を並べて見てください。今回紹介したガスパチョにはピーマンと酢が入り、サルモレホは上記の五つの材料が基本です。トマトとパンを使うという共通点と、それぞれの組み合わせを楽しんでみましょう。

バレンシア:肉と豆のパエリア
スペイン政府観光局がバレンシア地方の料理として紹介するパエリアには、鶏肉、ウサギ肉、さやいんげん、ガロフォンという豆を使います。トマト、サフラン、パプリカも材料に含まれます。肉を焼き、トマトなどを炒め、水を加えて煮てから米を均一に入れる作り方です。
当サイトのパエリア・バレンシアナ(バレンシア風パエリア)も、鶏肉、ウサギ肉、さやいんげん、白いんげん豆を使います。米はボンバ米を挙げ、ほかの短粒米も可としています。ウサギ肉を鶏肉に替える選択肢や、加熱済みの大粒の白いんげん豆も、リンク先の材料表に記載されています。
これらは当サイトのレシピで示す選択肢です。現地の材料を知るための資料と、実際に台所で使うレシピを見比べ、用意する米や豆を決めてください。まず材料をそろえ、鍋を火にかける前に工程全体を読んでおきましょう。
アストゥリアス:白い豆の煮込み
アストゥリアスのファバーダ・アストゥリアーナ(白いんげん豆と豚肉の煮込み)は、ファベスと呼ぶ白い豆に、チョリソーやモルシージャ、豚肉などを合わせる料理です。スペイン政府観光局の紹介でも、これらの豆と肉加工品が挙げられています。
当サイトでは、乾燥豆を一晩水に浸してから、塩漬け豚バラ肉やソーセージ類などと煮込みます。水煮豆を使う手順ではないため、材料を用意するときは浸水の工程も確かめてください。手軽なトマトパンから始めたり、休日に豆の煮込みを選んだりと、作りたい一皿から地方の料理に親しんでみましょう。